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利他の心配りを心がけたい。 [住職日梵より]

寅さんのあるシーンで「若い娘の作る飯は美味くねえしなあ」発言がある。人情味のある寅さんらしい発言だ。拙僧もバスガイド美人の若い娘より、たとえオカメでもベテランがいいし、昼のコンビニレジ係はパートのおばちゃんなので心地よい。学生バイト時間帯になると一気に質が落ちる。

とある旅館でも、客の出迎えで、若い従業員がお客様を出迎えている。他の到着客には全く目もくれない。1組ずつ対応している。そこで大ベテランのおばちゃん仲居頭が登場!すかさず手の空いた従業員(誰でもよいのだ)に声をかけ荷物を運ばせ、華麗に挨拶、気持ちよく椅子での待機案内をする。

バイキング会場では若い従業員は突っ立ているか、言われたことだけを実行する。要するに気が利かないのだ。そこで再びおばちゃん仲居頭が登場する。若い娘たちにあれこれ指示する。「あんた、あのお客さん食べてる間にここ綺麗にしないとダメでしょ、なんで突っ立っている間に足りないグラス並べたりできないの、ダメでしょ」などと説教されている。客にとってはおばちゃん登場で一気に痒い所に手が届くのだ。
旅館はああいったベテランが一人でもいないとダメだなあ。私はあの仲居頭さんに会いたいのでまたあの旅館に泊まるよ。

いつの時代でも年長者から見れば若造は若造かもしれないが、経験を通してでも、もてなしや利他の意味を理解できなければいつまでも今時のまま。社会構造がショートレンジになってしまった今、あらゆる余韻や目に見えない何かを心に描く事が、今まで以上に難しい時代になっている。

そういえばウチの寺の菩薩団会長や婦人部長もベテラン仲居頭のようだ。二手三手先まで気を利かす。結局利他の精神へ繋がる。指示されただけの事を要領よくこなすだけでは、まだまだ修行不足。誰でも面倒臭いとは思うけどね。率先して動く姿はやはり美しく有り難い。日梵
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